テイルズ信者のテイルズオブアライズ感想(ネタバレあり)
難易度ハード、諸々の隠し要素までクリア。
テイルズオブシリーズ作品のうち、マザーシップタイトルは全てプレイ、外伝作品はスマホ系、マイソロ、ファンダム等々はプレイ済み。
ネタバレ要素ありなので未プレイの方は注意。
まとめ
まず、5年間出ていなかったテイルズオブシリーズのコンシューマー作品が出てくれたというだけで嬉しい。本当にありがとうございます。
今作はグラフィックとキャラのモーションが想像を遥かに超える出来で本当に昂った。
美麗グラフィックに慣れた昨今、立ち止まってスクリーンショットを取るなんて行為を長年してこなかった自分でさえ色々な場所で撮影した。あまりにも凄い。
ストーリーは色々と不満はありましたが概ね良し。
戦闘面も今までのシリーズから大きく変化し、新鮮な気持ちで遊べました。難易度も程よく高くて素晴らしい。
一応2週目する予定ではいますが周回プレイ前提の作りにはなっておらず、クリア後のボリュームも控えめ。まぁ周回要素無いのは今の時代に合ってるかもしれません。
過去作との大きな違い
オープニングムービーや要所にアニメムービーカットはあるものの、スキットを3Dモデルの表現に切り替え、戦闘後の掛け合いも消滅、今までにあったアニメ調というかラノベ調な雰囲気がカット。
全体的に硬派な表現になったな、と感じました。
アライズはシリーズ初の海外同時発売ということで、海外向けのアプローチを試みた結果でしょうか…
個人的にはテイルズオブのアニメ的表現が好みだったので少々残念。
グラフィック
すごい、あまりにもすごい。凄すぎて凄いという言葉しか出てこなかった。
グラフィックにこだわったと公言していましたが、言うだけあってまぁじですごい。
ただ綺麗でリアルと言う訳ではなく、幻想的でファンタジーらしさを随所で感じられたのも高得点。
これだけは一度プレイして自分の目で確かめて欲しい。
以下重大なネタバレあり。
ストーリー
全体的には満足ですが不満点もあり。
痛覚の無いアルフェン、触れると痛みを与えるシオン。レナ人とダナ人の対立構造。
終始暗めの雰囲気で進んではいましたが、王道物語の下地からきっちり王道をやってくれました。
不満があるとすれば、物語の盛り上がるシーンで何だか盛り上がらない点と、ヴォルラーンが小物すぎたのは残念。
なんか全編通してストーリーでイマイチ盛り上がらなかったんですよね。これは自分の感覚が薄れてるだけかもしれませんが…
あとヴォルラーンは大した信念もなく嫌がらせするだけの迷惑なおっさんという印象しか湧きません。流石にもう少し掘り下げて欲しかった。
諸々の不満はありましたが、昨今のシリーズで横行していた自己犠牲END等々のひねくれた終わり方でなく、綺麗なハッピーエンドで終わってくれて本当によかった…
これだけで個人的には80点くらいはあります。最後に2人は幸せなキスをして終了。
シオンとアルフェンについて
主人公のアルフェンが素晴らしい!!!
犠牲は出さずに全てを救う。結果その通りにした有言実行の男。
真っ直ぐで爽やか、勇者らしい勇者、ていうかもはや聖人で大満足でした。
シオンは結構キツめな性格で、後半になるまで終始ツンツンしてたので賛否両論ありそうなキャラクターでしたね。
Twitterの観測範囲でもシオンが苦手、という方はちらほら見かけました。
特にガナベルト戦後、ジルファが死んで悲しむアルフェンにシオンが突っかかるシーンは本当に感じ悪かったと思います。
ただこのシーン、「こんな時に喧嘩して何になるんだ。…いや、こんな時だからこそ、か。敵わないな」というアルフェンのセリフを聞いてシオンは敢えてこうしたのだと分かりました。
シオンがアルフェンをカラグリアから連れ出したせいでジルファを死なせ、アルフェンを悲しませてしまった。きっとこの先も死人は出て、その度にアルフェンは悲しむことになる。
自分の戦いに巻き込まなければ、これ以上大好きなアルフェンが傷つくことは無い。だから半ば喧嘩別れできるような言動を取ったんだなと。
これこそ「荊」の呪いで他人を遠ざけるしかなかった彼女なりの優しさで、好きな相手を傷つけたくないからこそ、自分から遠ざけるようにキツイ態度を取ってしまうのかもしれません。
てかこのシーン、よくアルフェンは理解できたよね。シオン好きすぎかお前
キツイ態度を取り続けるのも、それはシオンなりの優しさを含んでると思えばそこまで不快には感じませんでした。
とはいえ、中盤以降はアルフェンの猛プッシュで流石のシオンもデレデレになってました。レナに行ってからは新婚夫婦みたいなやり取りが続きます。
ていうか実際新婚夫婦になって笑っちゃいました。末永くお幸せに…
戦闘
MP・TPという概念がなく、リソースを気にすることなく術技使用できるCC制の戦闘なのがまず良ポイント。
回復にはキュアポイントという専用のリソースを使い、特に序盤は管理が大変。
アイテムの値段も高く、当然装備を整えるのにもお金を使うため万年金欠。
更にキサラ以外防御行動が無いので、上手く回避ができないと余裕で戦闘不能に。
戦闘面はかなり難しかったと思います。個人的にはその厳しい難易度が本当に楽しかったですが。
中盤以降お金に余裕が出来てからは、フラムエッジをガンガン使ったり、秘奥義やブーストストライクで気持ちのいい戦闘を楽しめるように。
近年のシリーズにあった弱点属性連携は撤廃。通常攻撃等で殴って怯ませてコンボする。と言う形。雑魚敵に鋼体があり、ボスは完全スーパーアーマー、と言う感じ。
属性連携というシステム自体に飽きも来てたので、この部分を大きく変えてきたのも好印象でした。
不満点があるとすれば、ボス、大型は怯まないため、ダメージ効率の良い技しか打たなくなりただの作業と化してしまうのが本当に残念でしたね。
テイルズオブ轟覇斬。ダウンしたらフルチャージ覇道滅封リザレクション。
スターオーシャン5で永遠に双破斬連打してたのを思い出しました。
その他
・ダンジョンは凝った仕掛けもなく、個人的に良い塩梅に感じた。ゼスティリアの水の神殿とか最悪だったので…
・雑魚敵が若干硬すぎるかも。ただコンボ繋げてブーストストライクに繋げる楽しさはあったのでこれはコレで。
・宿場でDLCの催促出すのは流石にどうかしてる。一番の不満点。
最後に
最初にも言いましたが、新作のマザーシップタイトルを出してくれて本当に嬉しかった。
過去作から様々な点が大きく変わって、新しく「arise」する意思を感じた作品。
今作が次のシリーズに繋がってほしいです。